ネイチャー・インデックス(Nature Index)は、世界トップ学術ジャーナル(2014年11月から68 種、2018年6月から82種)をベースに、世界各大学、研究機構が最も影響力のある国際研究型学術ジャーナルに発表した論文数を統計するデータベースで、article count(AC)とfractional count(FC),即ち、論文発表数と各論文著者の論文への相対貢献度という二つの統計方法により各大学・研究機構の総合研究力ランキングを発表しています。最近、ネイチャー・インデックスは2018年7月1日~2019年6月30日の最新の大学・研究機構ランキングを発表しました。
同ランキング(全てFCにより統計)によると、中国科学院が再び世界一になり、南京大学が中国の大学のうち、初めての連覇を果たしました。今回、中国は下記の計19ヶ所の大学・研究機構が世界トップ100以内に入りましたーー中国科学院(1位),南京大学(11位),清華大学(12位),北京大学(13位),中国科学技術大学(16位),中国科学院大学(18位),浙江大学(25位),复旦大学(31位),南開大学(42位),上海交通大学(45位),中山大学(46位),四川大学(51位),武漢大学(53位),蘇州大学(57位),華中科技大学(64位),厦門大学(68位),天津大学(90位),吉林大学(96位),湖南大学(98位)。そのうち、6ヶ所の大学・研究機構がトップ20に入り、吉林大学,天津大学及び湖南大学は順位の伸び率が最大で、吉林大学は初めて世界トップ100以内に入りました。兰州大学は118位で、中国学術分野のトップ30に入りました。
中国は化学及び物理学分野で優位性をキープしていますが、生命科学分野で、世界トップ10のうち6を占めている米国に比べ、まだ弱いです。2018年6月に統計ベースのジャーナルリストに「Plant Cell」が追加されたのは、農学専門の大学に有利であるため、生命科学分野で中国農業大学と華中農業大学が順位を上げました。さらに、今回、日本の大学・研究機構のうち、東京大学(10位)、京都大学(34位)、大阪大学(63位)、RIKEN(77位)及び東京工業大学(88位)が世界トップ100以内に入りました。九州大学は世界171位で、アジア太平洋地域で53位、日本で9位でした。